金融コンプライアンス・オフィサーは、銀行業務検定と併行実施されている、金融機関のコンプライアンスについて問われる試験です。受験資格はなく、誰でも受験することができる試験ですが、基本的には銀行をはじめとした金融機関の職員のみが受験しています。日本コンプライアンス・オフィサー協会HPでは、試験の目的・特色に関して以下のように記載されています。
金融コンプライアンス・オフィサーは、1級と2級の2つのレベルがあります。その中でも金融コンプライアンス・オフィサー2級は、必須取得としている銀行も多く、支店の役職者はほぼ全員が保有しています。
※銀行で取得必須となっている試験には、金融コンプライアンス・オフィサーの他に銀行業務検定 財務3級や証券外務員などがあります。タクス 銀行員の学校では、銀行員が取得すべき資格の無料動画、問題解説をすべて無料公開しております。お金をかけずに、1発合格したい人はぜひご覧になってください!
2023年10月(第60回)に実施された試験結果は、下記のとおりです。
合格率は、例年約60%程度であり、銀行員が取得する他の資格(財務3級など)と比較して簡単な試験と言えます。ただ、簡単な試験であるがゆえに、落ちると上司からの印象も悪くなるので、みなさんはタクスの教材を使ってぜひ一発合格してくださいね!
都銀 特銀 | 地銀 | 信託 | 第二銀行 | 信金 | 信組 | 信連 農協 | 労金 | 生保 損保 | 証券 | 郵政 | 他団体 個人 | 全体 | |
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応募者数 応募比率 | 15人 0.90% | 306人 18.37% | 24人 1.44% | 89人 5.34% | 387人 23.23% | 216人 12.97% | 428人 25.69% | 50人 3.00% | 1人 0.06% | 2人 0.12% | 3人 0.18% | 145人 8.70% | 1,666人 100.00% |
受験者数 受験率 | 13人 86.67% | 279人 91.18% | 23人 95.83% | 82人 92.13% | 364人 94.06% | 199人 92.13% | 408人 95.33% | 47人 94.00% | 1人 100.00% | 1人 50.00% | 3人 100.00% | 131人 90.34% | 1,551人 93.10% |
合格者数 合格率 | 13人 100.00% | 234人 83.87% | 18人 78.26% | 53人 64.63% | 217人 59.62% | 83人 41.71% | 213人 52.21% | 39人 82.98% | 1人 100.00% | 0人 0.00% | 3人 100.00% | 96人 73.28% | 970人 62.54% |
平均点 | 78.77点 | 71.48点 | 70.87点 | 63.59点 | 63.31% | 56.54点 | 61.13点 | 73.28点 | 66.00点 | 54.00点 | 76.00点 | 70.34点 | 64.51点 |
受験者の 平均年齢 | 39.8歳 | 31.3歳 | 28.4歳 | 28.6歳 | 29.7歳 | 27.5歳 | 36.8歳 | 29.9歳 | 52.0歳 | 47.0歳 | 43.0歳 | 36.9歳 | 32.2歳 |
受験者の 勤続年数 | 10.9年 | 8.1年 | 4.4年 | 4.4年 | 7.8年 | 5.1年 | 13.0年 | 4.8年 | 0.0年 | 0.0年 | 15.0年 | 12.3年 | 8.7年 |
合格のために必要な勉強時間は、おおよそ10~20時間と言われております。
そのため、約2週間前からコツコツと勉強していけば確実に合格できる試験です。おすすめの勉強方法は下記に記載しているので、そちらを参考にして勉強を進めていってください!
金融コンプライアンス・オフィサー2級には、通常の受験方式・CBT方式の2種類の受験方法があり、それぞれで試験日程が異なります。
通常方式
通常方式(協会が指定した日時で、筆記試験を受験する方法)は、通常年2回(6月と10月)に実施されております。次回以降の試験で日程が確定しているものは以下となります。
実施日 | 開始時刻〜終了時刻 |
2024年10月27日(日) | 10:00~12:00(午前) |
※通常方式の試験内容に関する問い合わせは日本コンプライアンス・オフィサー協会で受け付けております。疑問点・不明点のある方は下記にお問い合わせください。
◆試験事務全般に関わるもの
検定試験運営センター(平日 9:30~17:00 / TEL:03-3267-4821)
◆試験の内容に関わるもの
日本コンプライアンス・オフィサー協会(平日 9:30~17:00 / TEL:03-3267-4826)
◆ホームページ
日本コンプライアンス・オフィサー協会 (khk.co.jp)
CBT方式
CBT方式とは、自分の好きな日時を指定して、テストセンターで受験をする方法です。
CBT方式の試験申込は、株式会社CBTソリューションズのホームページから可能です。
ただし、お勤めの会社で別の申込方法が指定されている場合には、そちらに従って申込をしてください。
※CBT方式の試験内容に関する問い合わせは日本コンプライアンス・オフィサー協会と株式会社CBTソリューションズで受け付けております。疑問点・不明点のある方は下記にお問い合わせください。
◆試験の内容についてのお問い合わせ
日本コンプライアンス・オフィサー協会(経済法令研究会 検定試験運営センター)
受付時間:平日 9:30~17:00
TEL:03-3267-4826
ホームページ:日本コンプライアンス・オフィサー協会 (khk.co.jp)
◆試験の申込方法や当日についてのお問い合わせ
株式会社CBTソリューションズ 受験サポートセンター
受付時間:9:30~17:30(年末年始を除く)
TEL:03-5209-0553
試験時間
試験時間は、通常方式もCBT方式も2時間です。
もし試験に遅刻した場合、試験開始後30分までは入室が認められますが、試験終了時間の延長はありません。試験会場には余裕をもって到着するようにしましょう。
なお、試験開始後60分間および終了前10分間は退室禁止です。
受験料
受験料は通常方式もCBT方式も5,500円(税込)です。
持込品
通常方式は、筆記試験のため受験票に加えて筆記用具(HB程度の鉛筆・シャープペンシル、消しゴム)が必要となります。
六法などの持ち込みは認められていませんのでご注意ください。
一方でCBT方式は、備え付けのPCで受験するため、特に必要なものはありません。
出題形式・合格点
出題形式は、通常方式もCBT方式も四答択一式(四択の中から正しいものor誤っているものを1つ選択する形式)の問題が合計50問出題されます。
内訳は以下の通りです。
・金融機関とコンプライアンス:10問
・金融取引とコンプライアンス:30問
・内部のリスク管理態勢とコンプライアンス:10問
配点は1問2点で、合計60点以上で合格となります。
通常方式の場合、問題の解答は試験実施の3日後(原則として17:00以降)に日本コンプライアンス・オフィサー協会のホームページで公表されます。なので、そのタイミングまでは合格しているかどうかはわかりません。
一方でCBT方式の場合は、テスト終了後に点数が計算され、合否が判定されます。
金融コンプライアンス・オフィサー試験に合格したら…
通常方式の試験に合格した場合、試験実施約4週間後に成績通知書と認定証書(合格証書)が送られてきます。
解答用紙の返却はないので注意してください。
CBT方式の場合は、受験日の翌日以降に、マイページから認定証書をダウンロードできます。
タクスでおすすめしている勉強方法は以下になります。
①授業動画を視聴する |
こちらのリンク先にある授業を視聴します。各授業は出題頻度別にレベル分けしてあります。 |
②タクスの問題集を解く |
こちらのリンク先にある問題集を解きます。 また、YouTube Shortsでも毎日問題を投稿しています! |
③過去問を解く |
「演習問題だけでは問題数が少なくてちょっと不安…」「合格可能性をもっと上げたい!」という方は市販のテキスト・問題集を見ておくといいでしょう。 おススメのテキスト・問題集は下記「おすすめ教材」で紹介しています。 |
・公式テキスト
第1編 金融機関とコンプライアンス
1. コンプライアンス態勢の構築
2. 金融機関の企業経営とコンプライアンス
第2編 金融取引とコンプライアンス
1. 銀行法関連
2. 金融取引法関連
3. 民法関連
4. 会社法関連
5. 刑事法関連
6. 独占禁止法関連
7. 金融商品取引法関連
8. 知的財産権法関連
第3編 金融機関の内部リスク管理態勢とコンプライアンス
1. リスク管理
2. 文書管理
3. 情報管理
4. 人事・労務管理
金融コンプライアンス・オフィサー2級の公式テキスト。各論点の内容もちろん、直近の試験における出題頻度に関しても解説されています。
「授業動画だけでは不安…」「もっと網羅的に学習をしたい!」「紙のテキストが欲しい!」という方は購入を検討してみてもいいかと思います。
・問題解説集
第1編 金融機関とコンプライアンス
1. コンプライアンス態勢の構築
2. 企業経営
第2編 金融取引とコンプライアンス
1. 民法関連
2. 商法・会社法関連
3. 刑法関連
4. 独占禁止法関連
5. 金融商品取引法関連
6. 諸法関連
第3編 内部のリスク管理態勢とコンプライアンス
1. 文書・書類の管理
2. 高齢化社会のリスク管理
3. 情報管理態勢
4. 契約・取引管理
5. 人事・労務管理
過去の試験問題について簡潔に解答と解説が記載されています。解説内容が少し分かりにくいので、もし使用するのであれば、タクスの授業動画と併用する使い方がおススメです。
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